ブラッシング革命

スリッカーブラシというのがありまして、抜け毛をよく取ると聞いたので数年前に買ったんだけど、りょーもノバも好きじゃなくてお蔵入りしていた。抜け毛はネコ型のラバーブラシでずっと取ってた。

参考画像 →スリッカーブラシ →ラバーブラシ 画像探すのに検索かけたらプードル飼いばっかりヒットしたんだけど、プードル御用達なのかな。短毛に最適って書いてあったんだけど

でもこのラバーブラシだと抜けた毛がまとまらずに舞うし、面がでかいから痩せっぽちのクロネコチン様に使うとヨロヨロするだけで全然毛が取れない。ATに持って行ってたブラシ類になんか使えるのなかったかなとペットグッズ関係の箱を開けたらスリッカーブラシがあったので使ってみたらあ〜ら不思議、みんな骨抜きに…! なんで?!
ブラシを出すなりりょーノバクロネコチン様が列を成すよ。りょーノバはわかる、こういう場面では先を争うから。でもクロネコチン様はいままで10年、ブラッシングはおろか、あんたろくに触らせもしなかったじゃないの…。ヨロヨロでホネホネでガリガリでゴツゴツなのでスリッカーブラシは肌当たりが痛いのではというこちらの心配をよそに、喜んでました。でもネコに使うならサイズはSにすべきであった。

ブラッシング →気持ちいい →オバチャンラブ になったクロネコチン様は日がな俺の後をついて回り、ぶっちゃけ邪魔くさい。まあ運動になるからいいか…と我慢してます。そして常にどこかから湿った視線で俺を見ています。今日なんかイスに座ってた俺と背もたれの間に来ました。テーブルに乗ろうとしたから叱ったらちゃんと察した(賢い)。その距離感にノバ戦慄。でももうノバのほうが体力も立場も完全に上なので、ケンカにはならない。

ノバはどういうつもりかいっちょまえにクロネコチン様に乗りやがります。去勢はしてるんですけどね。クロネコチン様はそうされると、普段は吐息のようなサイレントニャーなのに、ニャアー!と大きい声で文句を言います、が、攻撃はしないのが哀しい。乗られて、抗議して、ノバがどいたら、やれやれ…とその場にうずくまるだけで、逃げもしない。ノバは調子に乗ってあたしがいる前でもそれをやるから、先住猫は優先すべきなんだけどつい「オラボケノバコラァ!!! なにやっとんじゃおりろボケー!!!」と怒鳴っちゃうよ。するとノバはなにを考えているのやら、ものすごいキョドった表情で目を丸くして俺を見つめ、恐る恐るといったかんじでそっとクロネコチン様から降りて、「これでよろしいでしょうか…」と言わんばかりの恐れ慄いた表情で俺を伺うのでした。青天の霹靂みたいな顔しやがって、なにを考えているのだバカノバめ…

いまだにりょーはリビングに居るときあたしが戯れに「あっニャンニャン!」と叫ぶと窓のところへ走ってガウガウします。ばかなやつ。オマエがガウるべき相手はすでにもう数ヶ月オマエと共同生活を送っているじゃないか

そして昨夜は息子がオットの書斎でおしっこもらしたんですが、それをオットがネコのせいだと思い込み、息子と会話が咬み合って無くておもしろかったです。息子が会話の端々に「このオシッコをもらしたのは自分である」と訴えているのに「ノバめ〜!」と恨み事を言うオットの声を遠くで聞きながら「オットを殺したいほど憎んでいるであろうノバがオットのいるところへわざわざ行ってしかもオシッコまでするとは思えんなあ…」と思いつつ、片付けに行くのが面倒だから黙ってました