おランチ&身辺調査とウソ返事

ヨーダ

晴れているのに冷えますなあ、と犬相手に言ってみた。

りょーは耳の位置が低い。特に撫でてもらうときはアタマの面積を増やすためか耳が両方ともさらに下がって、頭頂部が丸くなり、ヨーダに似る。気付かなきゃよかった。

そのヨーダと3階で電脳。電脳中はバルコニーを開けて自由に出られるようにしてやった。しばらくしたら下に戻りたくなったらしく、ヒューヒュー言って誘うのでした。勝手に行けばいいのに。バルコニーに飽きたら電脳中の俺の足元で上目遣いに立っているし。監視してどうなるものでもないでしょう。今は足元で舟をこいでいます。バルコニーの日向で寝ればいいのに。謎な犬です。

■お出かけ
某外国料理を食べに行きました。まー言うほどの外国感はなかったです。楽しかったです。通りすがりの公館に巨大ペットショップができているのを発見。これができたおかげで、老舗ペットショップがいつまでも79折なのでしょうか。今度行こー。今日は妊婦&出産&子育てトークメインで。雑誌も見せていただいたのですが、もうほぼ前編激痛リポートという様相で、おそろしくなってしまいました。いずれ通る道だと思っても、どうも…。でも当の妊婦さんは相変わらずおキレイで、楽しそうな妊婦さんで、こっちまで楽しくなりました。犬の話をしてしまった。反省。

■ウソ
高級アパートの気さくな守衛たちにコードネームをつけた。巨人の星の花形に似ているひとは花形。暴れハッチャクを彷彿とさせる彼はハッチャク。演歌歌手の香田晋に瓜二つの彼は香田晋。ロンパリなアイツはロンパリ。銀行員風なおじさんは銀行員。特に特徴のない彼はメガネ。以上。

花形は気さくだ。誰にでも気軽に声を掛ける。先日はりんごをくれた。友達が遊びに来たときは「どこ探してるの?」と道案内まで買って出たという。こいつが俺にトシを訊いてきた。27(もうすぐ)と答えた。民国で訊いてきたので「イヤ民国よくわかんないんだけど。1977年」と言ったら、「あーじゃあ僕ら同い年だ!1978年だもん!同級生だ!」 その場はりょーを連れていたので深く考えずに「ああそうなんだーアンタ老けてるねと自分のことは棚に上げて軽く流したのだが、よく考えたら、タイワンって数え年でトシを申告するってことを忘れていた。アライヤだ、アタシったら1歳サバ読んだってことじゃん。

今日も通りすがりに「同学!」とか呼ばれた。…悪気はなかったし、些細なことなのだが、屈託ない笑顔の花形を見ると、なんだか罪の意識を感じる。でも花形は俺が彼のところを通る時間帯はいつも交通整理も兼任しているので、のんびり説明していられないんだよな。と自分に言い訳…。近いうちに言おう、実は俺オマエより1コ上なんだよ、学姐なんだよと。彼にとってはどうでもいいことだろうけど。

散歩中に会う気さくなジジイも無邪気に質問をしてくる。典型的タイワン人ですな。しかしムダに長い海外生活で培った警戒心が強いため、素性を明かしたくないばっかりに、ツルツルウソをついている自分にたまに驚く。犬の散歩中=近所に住んでいる=このへんは一応高級住宅街=カネモチ、と思われるのがイヤで(つうか事実じゃないし)、「家はこのへんなんですが借家なんですー主人のお友達が海外出張中で、その間だけ特別に安く貸してもらえてー交通は不便なんですがお金ないからしょうがないですー」とか「いやー生活に余裕がないのに犬なんか飼っちゃって、とてもじゃないけど子供まで手が回りませんよー」とか。タイワンのひとはこういう個人的な質問をされたら正直に答えるのだろうか。素直に信じているふうなジジイを見ると、ちょっと胸が痛む二枚舌な俺でした。

いやしかし待てよ。華南銀行のクレジットカードのCMをテレビで見た。クレジットカードでパンパンに膨らんだ財布を見られた男子が「これは友達のです」とウソを言うシーンがあった。平気でウソをついておる。ということは、ウソをつくのが当然?じゃあジジイは俺のウソをお見通し?ウソを言うと分かっていて質問をしたと?

わからない。わからないわタイワン人…。何度も言うようだが、こういうのを学校で教えて欲しいんだよー