犬の日じゃなかった＆タクシー

犬の日じゃないのかな。インフォシーク「今日は何の日」にも犬の日とは書いてないや。と思ったら犬の日は11月１日でしたチェー。

■あと１年で定年タクシー
タクシーに乗ったらおじいちゃんタクシーでした。おじいちゃんは目的地までの道を挙げて選ばせてくれたのですがワタクシにはどっちがどういいのかわかりませんでした。「お客さんが選んでくれないと、ボクが勝手に走るわけにはいかないよ」と職業倫理のようなものを垣間見せるのでした。

おじいちゃんは「故宮の近くなら、電話でウチのタクシーを呼ぶといい。ボクたちが故宮の前で待っているから１〜２分ですぐ行くよ」とご自慢げ。「あーそうなんだ。故宮の前にいるタクシーは乗車拒否したりするからダメなのかと思ってました」と言うと、「あいつらと一緒にしないでくれ！」 おお。 「あいつらは悪いタクシーだっ。クルマもボロだし日本人観光客をカモにしているんだっ。日中あそこにいるやつらとボクらはちがうんだよっ」 そうでしたか。閉館後はちがうのですか。 「ほらあのタクシー会社だっ。中興っていうやつ！あれは悪いタクシーだ！遠回りもするし平気でお客さんを騙すんだっ！」 へー気をつけます。ところで老板このお仕事はどのくらい？ 「もう40年以上やってるねえ。あと１年で定年だ。65歳で引退しなくちゃならない決まりだから」

ほーそらたいしたもんだ。おじいちゃんはおじいちゃんとは思えないすげえ走りを見せるのでした。こだわりのマニュアル（自排）でね。その後もおじいちゃんのタクシートークは続き、おもしろかったの。

「故宮のあたりは天母まで電話拠点がひとつで、外国人のお客さんが多いから、日本語や英語を喋る電話嬢も用意してるんだよ」 あそうなんですか。知らなかった。 「接客業だからね。新車のタクシーじゃなくちゃイヤだとか、大型犬乗せたいとか、寝たきりの父親を４階からクルマまで運ぶのを手伝えとか、迎えに来る前に新聞買って来いとか、いろんなお客さんの要求に答えないと商売やってけないよ」 えーそんないろいろリクエストに応じるんですか。 「そうだよー。接客業だから。電話（無線）で仕事まわしてもらうのに、毎月２千元払ってるから。みんなで評判をよくしながら仕事こなさないと」 へーそういうシステムなんだー。 「たとえば当たった運転手が気に入らなかったりしたら、文句を言えば、地区ごとの無線待ちの運転手は持ち回りだから、文句言われた運転手は別の地域に回されて、キミは次回電話でタクシーを呼んでもそのイヤな運転手になることはないんだよ」 ちゃんと対応するんだ。 「するよ。信用第一だからねこの商売」

タクシーの運転手は前科持ちとか、悪いイメージしかなかったけど、ちゃんとプライド持ち続けて定年まで職務をまっとうされようとしているひともいるのだなあと、すてきにビックリでした。職人な仕事の話スキだわー。料金おまけもしてくれた。ステキすぎ。おじいちゃんにはあと１年、無事故でヘンな客にも当たらずお元気でお仕事してほしいです。

■モテモテなムスメ
ムスメはどうも老人男性が怖くて怖くて仕方が無い様子。

今日も散歩中におじいちゃん（大陸系）が立ち止まってりょーに「おいでおいで」としたのに、車道にはみ出してまでそれを拒否。近所のレストランでパンを買おうとりょーを繋ぐと、通りかかったおじいちゃん（軽く痴呆系）が離れたところで立ち止まってりょーを眺めたのですがそれに異様なまでの警戒心を示し。パン買って戻ってきたら、いつもならヒュンヒュン鳴いて迎えるのに、今日は耳を立てておじいちゃんを注視してました。「だいじょうぶだよ、さー行こうね」と促すと、飼い主が戻ってきて気が大きくなったらしく、あいかわらずりょーを見ているおじいちゃんに「ワフッワフッ！」と文句を言うしまつ…。

その帰り道に虎斑＆黒の典型的台湾土狗２頭（デカイ）に「ようようねえちゃん」とからまれて追われ、ムシしてりょーを引きながら歩いていたら、りょーがよせばいいのにいつまでもいつまでも振り返り振り返りしやがって、

「ギャンッ!!!」

電柱に顔の側面強打してた。バカだなもうー!!! なんで前見て歩けなんて基本的なこと犬に言わなきゃいけないんだよ!!! 言われなくても前見て歩けよ!!! 最近おバカな事故が多いです。厄年？