チビタ考

チビタのことではAさんにすごくお世話になりました。親身に相談に乗ってもらって、支えてくれて、ほんとうに感謝しています。Aさんがいなかったら、あたしとチビタの今日はなかったと言っても過言ではないです。

ふたりでチビの話をしていて、Aさんが、「あれからまだ1週間なんですよね」と言い、びっくりした。今日でまる1週間だった。あれは先週の火曜日のことだったんだ。なんかすっごい何ヶ月もまえのことみたいだったから。Aさんもそう思うって。あとなんか、時間がたつにつれて、別の犬に起きた話だったみたいな気がしてくるんですよねって、話した。ふしぎなことだ。でもほんとに、チビがまだ生きてる気がする。これではチビが成仏できないのでは… どうしよ。

チビタがあたしの心の一部分を持って行っちゃったみたいというと聞こえはいいが、そんなきれいなアレじゃなく、もっと不可解で、家にいるはずのチビタがいなくてさびしいはずなのに、そういう気持ちもどこかに置き忘れてきたような、かなしいはずなのにかなしいと思えるだけの材料さえない、みたいな、よくわかんないけど、空虚というか虚空? でも別にネガティブな感覚ではないのですよ。もしかしたらチビがまだ部屋のどこかにいるのかもしれない。そう思えば合点がいくような。なんで日がたつにつれて存在感が増すのか。増してるんじゃないのかも。死んだってことの認識が甘くなってきてるのかも。でもそれってどういうこと?

泣いてたときのほうが気持ちと行動が直結してて、感情に説明がついたような気がする。この状況は、考えれば考えるほど妙で、持て余して、いるほどでも、ないなあ。戸惑ってもない。そういう能動的な感情じゃなくて。なんだこれ。