ノバ氏

むー抱いて歩いてたらノバが足元に入り込みやがってマジ踏みした。むーで足元見えなくてガン踏み

 加害者で被害者
んぎゃあと叫んで逃げるノバ。もう何度もやられて叱ってるのにまたやられて頭に来て、危ないだろバカノバ!と叫んで振り返ると、ひょっこりひょっこり走るノバの後ろ姿が。あっやばい、痛かったらしい、そりゃそうだ俺プラスむーの重さで踏まれたら痛いに決まってる。

ノバはイスの下に入って心配そうにこちらを見ていた。彼にとっては楽しく歩いていただけなのに突然オバチャンによって痛くされてびっくりしたってかんじなのだろう。一部始終を目撃したであろうりょーがかけつけてノバを覗き込んでいた。りょーがノバを気遣うほどとは、これはマジだと青くなった。ノバはオットが家にいるとき、イスの下に入る。避難所なのだ。そこからあたしのことをオットを見るような警戒するような疑わしい目で見ていて、怯えていて、ノバが俺にこんな顔をするなんてとショックで、そんなに痛かったのかとかわいそうで、ってもノバが悪いんだけど、でも俺もむーも無傷だったし怒ることなかったなと反省し、むーをソファに座らせてからノバのところへ行き「ノバちゃん、痛かったの?大丈夫?」としゃがんで手を差し出したら、

飛び出してきてそっこー甘えた

躊躇なかった。ニャー!つって飛び出てぐりっぐり甘えてきた。なんかもうチャンス!!!とばかりに!!!ってかんじだった。しゃがんだ俺の股に顔ガツンガツンぶつけて、興奮で身を揉んで転げていた。あたしがむーを抱きながらとか片手間じゃなく自分のところに来たのが相当うれしかったらしい。呆れた。やっぱどっかおかしいわこのネコ…。