ピッピ

そういえば先日すごいものを見たんだった
近所の守衛の詰め所での出来事なんですけど。例のオレンジちゃん出没ポイントだった場所です。先日昼近く、むーとりょーを連れて散歩に出たら、そこんとこの歩道の樹の根元に、赤ちゃん丸出しの小鳥がピーピーピーピー、すごい声で鳴いていたの。近くで見ててもピョンピョン跳ねて逃げる様子もなく、えっこの子大丈夫なの?巣から落ちたの?飛べるの?と心配になる赤ちゃんな外見で、若い守衛もちょっと距離を置いて眺めてた。関わりあいになりたくないと言わんばかりに。

野鳥は下手に手を出したらいけないんですよ。こことかにも書いてあるんですが。触って人間のにおいがつくのもいけないらしく。でもこのエリアには我が家が育てたトマホーク、クロネコチン様がいるじゃないですか…。後ろ髪ひかれるきもちのまま公園へ。巣立ちしたばかりの飛べる子だったら余計なことしたらいけないし、差し迫った危険がなかったので。

 社団法人台北市野鳥学会さんによる野鳥レスキューに関する記事

しばらくして戻ったら、シフト交代した別の守衛がいて、帽子を乱暴に振り回して地面にいる小鳥を威嚇しているのが見えたの。えーなにしてんのあのおっさん…。血の気の引く思いで接近すると、おっさんはばつが悪そうに、「小鳥が俺に粘着するんだ…」と言うの。

見てたら、ほんとにそうだった。交代前の小太りヤング守衛には見向きもしなかった小鳥が、しつこいくらいおっさんの足元に纏わりついて、危なっかしいくらい。おっさんの顔を見上げてピーピーピーピー言ってた。明らかに甘えてた。なんなんだ。おっさんも困ってた。

おっさんによると小鳥ちゃんは飛べるんだという。だからなんで飛んで行かないのかさっぱりわからない!と困ってた。まあ、飛べるんならね…と言葉を濁して俺はその場をあとにしたのでござる。

夕方オレンジちゃんの守衛がいたので小鳥は?って訊いたら彼はなにもしらなかった。けっこーすぐ解決したらしい。解決したのがクロネコチン様だったらいやなので詳細はいいです…