再スタート

最初の週は台風のせいで飛び飛びで3日、次の週は月曜だけで全滅、今日泣かないわけがありません〜

登園。DAY5

でも造作もなく登園させられる息子が本当に解せない。行きたくない行きたくないとそんな哀れっぽい涙声で訴えるほどならもっと抵抗すればいいのに、ちゃんと着替えて手をつないでテクテク歩いてへらへら笑いながら幼稚園に入って靴を履き替えさせろと要求する。わからない!!! わからないから毎回ドキドキする!!! なんでかわかんないけどとにかく今日も無事に幼稚園に着けた…ってこの不安→安堵でもドキドキがイヤ!!!

今朝はうっかり靴下を履かせ忘れてしまった。室内靴は靴下が必要なので、むーとのギャン泣きバイバイ(先生が不注意に中国語で俺にサヨナラ指示を出しむーが聞きつけ泣きだしたので先生が泣かせ覚悟でハトヤ抱っこしてムリヤリ連れてった)のあと、知り合いのお母さんとちょこっとしゃべってから家に戻って靴下持って、りょーを連れてまた幼稚園に。その間、5分少々っすかね。先生が靴下受け取りながら

「むーもう大丈夫ですよ〜いま朝ごはん食べてます〜」

マジかよ!なんなんだよあいつ!俺けっこうハートブレイキングだったのに!わかんねえよ!

だから朝泣かれたお母さんは、それを引きずって悶々としてしまうなら、幼稚園に電話して様子を聞いたらいいと思う。まあ間違いなくすでに復活して遊び狂ってお母さんのことなんか忘れ去ってるから!!!

知り合いのお母さんはずっと前に公園で知り合ったひとなんだけど、息子J君はむーより2ヶ月大きく今年の1月から幼稚園に入ってる同班同学。J君はメイドさんがいるから他人慣れしてるのもあるだろうけど、幼稚園初日もちょっと泣いたくらいだったそうだ。「先週先々週とイレギュラーが続いて今日から再スタートみたいなかんじで案の定泣かれたけど、こんな泣かれたの今日初めてで、あれ見んのキツいわ」って言ったら「泣いてるの置いて行くのはキツいよね。でも最初だけよ。心を強く持ちなさいと励まされた。J君にむーをよろしくとお願いした。わかってねえだろうな。

べつにあたし専業主婦なんだし、こんな泣かせてまでこんな小さい子を幼稚園に入れなくても…と思う心がハートブレイキングを呼ぶのです。罪悪感とかうしろめたさとかそういうのが朝の低血糖な状態の母親を襲うのです。ハートが壊れないわけがないのです。むー普段ぜんぜん泣かないからほんとキツいわ。あいつ幼稚園入れたらATに復帰して映画もいっぱい見に行って家の整理もしてあれもこれも!って思ってたけどなんもやる気しねー。鬱々と淡々と家事やって残飯みたいなありあわせのランチかっ込むだけ。無意識に物音を立てないようにしてて、あっそうだむーいないんだった…って思いだして、あーあってなってるのは生理前だからですかね。最初の週のほうが精神的に楽だったわー。

お迎え。

りょー連れて行ったら大注目でした。自身も野良犬だった子を5匹も飼ってる園長が「むーのおうちの子も認養した子なのよ」とそこらじゅうにいるひとたちに認養認養言いまくっていて自己紹介いらずでした。カネモチっぽいお父さんがなにやら犬に詳しいようなことを言い出しりょーの見た目をああだこうだ語り出したので獣医かなんかだったら仲良くしたいと思ったらただのお調子者だったので俺も素人のふりをしました。

果たしてむーはいつ現れたのかふと気がついたらそこにいて声を上げて泣きながら俺にしがみつき、そのドラマチックな様子はお迎えに来ていた父母たちの「あいよう〜」という同情を一身に集めました。そこへ主任の老師がフォローのつもりかむーの鳴き声を上回る声で「むー楽しくやってましたよ、朝も教室に行ってからは泣いてなかったですよ、ランチもおやつも完食してましたし、おともだちと同じように授業も受けてましたよ!ただ同じクラスによく泣く同学がいて、その子がママ〜って泣くときやみんながお昼寝するときにお母さんを思い出して泣いちゃうみたいです。いまも階段の途中までは泣いてなかったんですよ〜日中は全然没問題ですからぜんぜん落ち着いてるほうですよ〜」と説明してくれた。あ、ありがとうございます。

幼稚園での様子を知るための唯一の手段である連絡帳にも、工作で紙をちぎって線の上に貼る作業を楽しくやったなどと書いてあった。「紙切って線の上にぺったんしたんだって?」とむー本人に聞いたら、ママはなんで知っているのだ?どこからか見ていたのか?と言わんばかりの超怪訝そうな表情で「…うん」と用心深げに頷いていた。連絡帳を見せて「このご本にむーが幼稚園で今日なにをしたか教えてくれるのだ」と言ったら超びびってた。「見せて〜」っつって食いついてきたのでプリンで釣って逃げた。破られてはたまりません。お絵描きするとか言い出しそうだしな。

おやつをいっぱい食べたのでプリンを全然食べません。プリンなのに。